子宮頸がんワクチン(9価ワクチン)が公費負担になりました。

元信州大学副学長池田教授による「日本人女性だけ特殊な遺伝子変異があるので日本人女性だけ副作用が出る」というデマ研究により定期接種勧奨が中止になっていた子宮頸がんワクチン。


2022年4月から子宮頸がんワクチン定期接種勧奨が再開され、2023年4月からはより予防効果が高い9価ワクチン(シルガード9)が定期接種年齢に公費負担(タダ)で接種できるようになりました。


これまで副作用騒動のためワクチン接種しそこなったキャッチアップ接種対象者(平成9年度生まれ~平成18年度生まれ)では2価・4価ワクチン(サーバリックス・ガーダシル)のみ公費負担となっていましたが、急遽今年4月からキャッチアップ接種対象者も予防効果が高い9価ワクチン(シルガード9)が公費負担(タダ)で接種できるようになりました。

 

子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウィルス)は突然変異が少ないDNAウイルスですので、新型コロナワクチンやインフルエンザワクチンのように年度により有効性が変わるものではありません。

しばらく9価ワクチン(シルガード9)以上の有効性をもつワクチンは出てきませんので、この機会に子宮頸がんワクチン接種を強くお勧めします。


すでに2価・4価格ワクチンを1回または2回接種している場合でも途中から9価ワクチン(シルガード9)に変更し残りの接種を完了させることができます。この場合も定期接種の対象となりますので費用も公費負担(実質タダ)です。

キャッチアップ接種の対象の方も同様です。

 

男性と平成8年度以前の生まれの女性に対してのワクチン接種は、残念ながらまだ自費になります。