大腸ポリープの日帰り手術を始めます

大腸ポリープはそのまま放置すると大腸がんに進行することがわかっており、ポリープのうちに切除することで大腸がんの発症率と死亡率を抑えることができます。
ところが小さい大腸ポリープは自覚症状がなくご本人が気付くことはまずありません。

大腸がん検診の便潜血検査がきっかけで見つかる方がほとんどです。 がん検診で引っかかっても放置したり、検診を受けず知らないうちにポリープができたりし、症状が出るころにはすでに進行がんになっていることが珍しくありません。
進行がんになると内視鏡で切除することが困難なため、がんになる前にポリープの段階で切除することが勧められています。

以前はどの医療機関でも大腸内視鏡検査の際に見つかったポリープはそのまま切除していたのですが、現在はまだ癌になっていない小さいポリープは切除せず1-2年後の再検査にすることが標準になっています。

しかしながらいずれがんになるポリープを放置されるのは患者さんとしては気になりますし、再検査の時期が遅れたり忘れたりすれば手術が必要な大きさの癌となってしまうかもしれません。
そこで当院では大腸内視鏡検査の際に見つかったポリープはコールドポリペクトミーという方法でそのまま切除します。
日帰り手術になりますので検査・ポリープ切除終了後は入院せず帰宅できます。

対象は大きさ10㎜以下の小さなポリープで、抗血栓薬・抗凝固薬(血液をサラサラにするお薬)を内服していない方です。
10㎜以上の大きなポリープがあった場合や抗血栓薬・抗凝固薬を内服している方は、入院治療が可能な近隣の医療機関をご紹介いたします。